タンパク質とは

炭水化物(糖質)、脂質とならぶ三大栄養素の一つタンパク質。
生命を生み出す最も重要である栄養素であり、人の身体はすべてたんぱく質でできています。
そのタンパク質を構成しているのが、よく耳にするアミノ酸。
20種類のアミノ酸の組み合わせによってタンパク質がつくられています。
アミノ酸は栄養素の基本であり、細胞から神経伝達物質の生成まで関わってきます。
タンパク質を多く含む食品
タンパク質を多く含む食品は、肉類、魚介類、卵類、豆・豆製品、乳製品があげられます。
含有量は100g当たりの量が表示されています。
(参考:文部科学省 食品成分データベース)
| たんぱく質含有量(100gあたり) | |
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肉類
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生ハム(24.0g)、鶏ささみ(23.0g)、ローストビーフ(21.7g)、牛もも肉(21.2g)、豚ロース(19.3g)、鶏砂肝(18.3g)、ロースハム(16.5g)、ウインナー(13.2g) |
魚類![]() |
するめ(69.2g)、イワシ丸干し(32.8g)、いくら(32.6g)、焼きたらこ(28.3g)、かにかまぼこ(12.1g)、魚肉ソーセージ(11.5g) |
卵類![]() |
卵黄(16.5g)、ピータン(13.7g)、ゆで卵(12.9g)、ウズラ卵生(12.6g)、生卵(12.3g)、ポーチドエッグ(12.3g)、卵白(11.3g)、ウズラ卵水煮缶(11.0g) |
豆類![]() |
きな粉(35.5g)、油揚げ(18.6g)、納豆(16.5g)、がんもどき(15.3g)、厚揚げ(10.7g)、こしあん(9.8g)、豆腐(6.6g)、豆乳(3.6g) |
乳製品![]() |
パルメザンチーズ(44.0g)、脱脂粉乳(34.0g)、プロセスチーズ(22.7g)、カマンベールチーズ(19.1g)、クリームチーズ(8.2g)、植物性生クリーム(6.8g)、ヨーグルト(4.3g)、牛乳(3.3g) |
タンパク質の必要量
大人の身体を健康に保つために必要な1日あたりのタンパク質は、体重1kgにつき約1~1.5gといわれています。
つまり、体重50kgの人は1日に50g~75gのたんぱく質が必要ということになります。
ただし、年齢、ストレス、仕事量、運動量など人それぞれの生活スタイルによって消費される量が異なるので、絶対的な値というわけではありません。
タンパク質の主な働き
タンパク質は、体内の組織をつくる栄養素として重要ですが、他にも様々な多くの働きがあります。
それ故、不足してしまうと、様々な体調不良、機能の衰えが現れてきます。
| 働き | 症状 |
| ・身体の構成 皮膚、神、骨、筋肉、内臓、血管等つくる ・血液をつくる ・酵素をつくる ・ホルモンをつくる ・神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン等)をつくる ・抗体、インターフェロモンをつくる ・ビタミン、ミネラルの運搬や貯蔵 ・代謝 |
皮膚の美しさ、髪のしなやかさがなくなる骨、歯、筋肉が弱く、もろくなる内臓が衰え、弱くなる血管がもろくなる (高血圧、脳卒中につながるおそれ)貧血になる代謝が悪くなる身体の調節がきかなくなる細菌・ウイルスに感染しやすくなる |
アミノ酸とは ~タンパク質構成の基本単位~
アミノ酸とは、化学構造的にはアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)の両方の官能基を持つ有機化合物の総称です。
アミノ基とカルボキシル基が結合する炭素の位置によって、α、β、γ、δ、εなどのアミノ酸に分類されています。
自然界には約500種類ほどのアミノ酸が存在していますが、タンパク質を構成しているものはすべてαタイプで20種類存在します。
(さらに、光学異性体的にはL体、D体というものがありますが、タンパク質を構成しているアミノ酸はすべてL体であるため、アミノ酸を表記するときL-を省略することもあります。)

ペプチド、アミノ酸、タンパク質の違い
アミノ酸は分子構造の基本ユニットですが、ペプチド結合によってアミノ酸が2~49個つながったものをペプチド、50個以上結合したものをタンパク質(すべて20種類のL体アミノ酸)といいます。
ペプチドは体内では、ホルモンや抗酸化物質などとして働いているものがあります。

タンパク質の消化
食物はタンパク質でできていますが、まずは歯で噛み砕かれ、胃液で消化されやすく加工され次のプロセスを経てアミノ酸、ペプチドへと分解されていきます。
また、ペプチドの状態でもペプチド輸送担体によって体内に吸収されます。
その後、いったん肝臓に集められ、血液を通して全身に運ばれ、遺伝子情報に基づいて皮膚、筋肉、神経伝達物質、ホルモンに作りかえられます。
※酵素:物質を結合、分解する

必須アミノ酸と非必須アミノ酸
タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、9種類のアミノ酸は体内で合成することができないため、これらを必須アミノ酸と呼び、食物から摂取する必要があります。
また、子供のうちは成長期にアルギニンの合成能力が不足するため、アルギニンは準必須アミノ酸と呼ばれます。
必須アミノ酸以外の体内で合成されることが可能で摂取しておきたいアミノ酸を非必須アミノ酸といいます。
必須アミノ酸(9種類)
体内では合成されず、必ず食物から補給しなければならない
アルギニン(準必須アミノ酸 小児では必須)
メチオニン
ヒスチジン(ヒスタミンに)
ロイシン
イソロイシン 興奮系神経伝達物質の材料
フェニルアラニン(ドーパミン、ノルアドレナリンに)
リシン(リジン)
トリプトファン(セロトニン、メラトニンに)
バリン
スレオニン
非必須アミノ酸(11種類)
体内で合成できるが、様々な働きがあるため、摂取したいアミノ酸
アルギニン※
グリシン
アラニン
セリン
チロシン(ドーパミン、ノルアドレナリンに)
システイン
アスパラギン
アスパラギン酸
グルタミン(グルタミン酸、GABAに)
グルタミン酸(グルタミン、GABAに)
プロリン





