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  3. HSPのセルフケア:自律神経を安定にする習慣② ~自律神経を乱れさせないお風呂の入り方~

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はじめに

生命が誕生したのは、地球に「水」が存在していたからだと言われるように、水は人類にとって欠かせない存在です。私たちの身体の約60%は水分でできており、健康を保つためにはこまめな水分補給が欠かせません。水は体内の働きを支えるだけでなく、自律神経の安定にも関わり、心身のバランスを整える助けにもなります。

水分は「飲む」ことで身体の内側から働きかけるだけでなく、「お風呂」に入ることでも自律神経の安定に深く関わってきます。温かいお湯に浸かると筋肉の緊張がゆるみ、呼吸が自然と深くなり、副交感神経が優位になりやすくなります。
これは、安心感や落ち着きを取り戻すための大切なプロセスです。

現代はストレスが多く、自律神経が乱れやすい環境にありますが、日々のお風呂時間を少し工夫するだけで、心身のリセットがしやすくなります。お風呂は単なる「身体を洗う時間」ではなく、自律神経を整えるための大切なセルフケアのひとつと言えるでしょう。

今回は、そんな視点から 「自律神経を乱れさせないお風呂の入り方」 について、説明していきます。

自律神経を安定にする入浴方法

お風呂

自律神経を安定させるためには、「どのように眠りにつくか」がとても大切です。その入眠の質を左右する大きな要素のひとつが「入浴」です。実は、入浴の仕方によっては交感神経が高まり、かえって自律神経のバランスを乱してしまうこともあります。

自律神経を整える入浴のポイントは、副交感神経が優位になるような“リラックスできる入り方”をすることです。お湯の温度や入浴時間、入るタイミングなどを少し工夫するだけで、身体がゆるみ、呼吸が深まり、自然と眠りに入りやすい状態が整っていきます。

現代はストレスや緊張が積み重なりやすく、交感神経が過剰に働きがちな環境ですが、入浴はその流れをやさしく切り替えるための大切なスイッチになります。毎日の入浴を「身体を洗うだけの時間」ではなく、心身を整えるための小さな儀式として活用することで、睡眠の質も整い、自律神経の安定にもつながっていきます。

①リラックスできる温度

お湯

体内の血行が最も促進されやすい体温は、38.5〜39℃と言われています。
そのため、入浴時のお湯の温度もこの体温より少し高い 39〜40℃ が理想的です。この温度帯は副交感神経の働きを高め、身体の緊張をゆるめてくれるため、入眠にもとても適しています。季節に関わらず、安定したリラックス効果を得られる温度といえるでしょう。

一方で、42℃以上の熱いお湯は注意が必要です。熱すぎる温度は交感神経を強く刺激し、身体が「戦闘モード」に切り替わってしまいます。その結果、寝つきが悪くなるだけでなく、血管が収縮して血流が悪化し、心臓や脳への負担が高まることもあります。特に高齢の方や血圧が不安定な方は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上がる可能性があるため、避けたほうが安心です。

また、シャワーだけで済ませる入浴法も、夜の入眠にはあまり向いていません。シャワーでは身体の深部まで十分に温まらず、むしろ副交感神経の働きが弱まりやすくなります。身体がしっかり温まらないまま布団に入ると、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。

心身をゆるめ、自然な眠りへと導くためには、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることがとても大切です。入浴は、自律神経のバランスを整えるためのやさしいスイッチのような存在。日々の習慣として取り入れることで、睡眠の質や心の安定にもつながっていきます。

②お風呂の入り方

入浴

お風呂に浸かる時間は、基本的に 「15分間」 が目安になります。長く浸かりすぎると体内の水分が過度に失われ、脱水症状を引き起こす可能性があるため、15分を超えないようにすることが大切です。

入浴の仕方にもポイントがあります。最初の5分間は首までしっかり浸かり、身体の深部まで温めます。その後の10分間は、みぞおち(鳩尾)のあたりまで浸かる半身浴に切り替えることで、負担をかけずにじんわりと副交感神経が働きやすい状態をつくることができます。全身浴と半身浴を組み合わせることで、リラックス効果と血行促進のバランスがとれ、入眠にもつながりやすくなります。

また、入浴中は思っている以上に体内の水分が消費されます。汗として失われるだけでなく、温熱作用によって体内の水分代謝も高まるため、入浴前と入浴後にコップ1杯の水を飲んでおくと安心です。水分補給をしておくことで、のぼせや立ちくらみの予防にもつながります。

入浴は、ただ身体を洗うだけの時間ではなく、自律神経を整えるための大切なセルフケアです。
温度・時間・飲水を少し意識するだけで、心身の回復力がぐっと高まります。

③入浴時にするといいこと

アロマ風呂

③-1 アロマ、入浴剤、香りを利用する

心地よい香りは、自律神経を落ち着かせる働きがあり、入浴時に取り入れることでリラックス効果がさらに高まります。香りは脳の情動を司る部分に直接働きかけるため、安心感が生まれやすく、緊張がゆるみやすくなります。日々の入浴を「癒しの時間」に変えるためにも、香りの力を上手に活用するのはとても効果的です。お風呂に入れると良い香りのアイテムとして、次のようなものがあります。

アロマのエッセンシャルオイル(天然のものがおすすめ)
ラベンダー、ベルガモット、ゼラニウムなどは副交感神経を高めやすく、入眠前のリラックスに最適です。

バスクリンなどの入浴剤
香りだけでなく温浴効果も高まり、身体の芯から温まりやすくなります。
気分転換にもぴったりです。

フラワーエッセンスのエッセンシャルオイル
心の緊張をやわらげたいときに向いており、穏やかな気持ちを取り戻しやすくなります。

ヒノキやゆずなどの自然の香り
日本人に馴染み深い香りで、森林浴のような安心感をもたらします。
季節を問わず使いやすいのも魅力です。

香りは「好き」と感じるものほど効果が高まりやすいため、自分にとって心地よい香りを選ぶことが大切です。入浴の時間がより深いリラックスのひとときになり、心身の回復にもつながっていきます。

③-2.ストレッチで肩や頭をほぐす

入浴中は、肩や肩甲骨を重点的にほぐすと呼吸がしやすくなって血流改善にもつながっていきます。

まとめ

内容
入浴方法温度;39℃~40℃
時間;15分
  5分:首のところまで入る
  10分:鳩尾のところまで入る
補足
 入浴前後にコップ1杯の水を飲む
 香り、入浴剤を利用
 肩、肩甲骨をほぐす
注意事項42℃以上のお風呂に入らない
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