1. Top
  2. コラム
  3. 催眠
  4. インナーチャイルドセラピー〜内なる子どもと出会い、本当の自分を取り戻す〜

カテゴリー

  • 催眠

インナーチャイルドとは

インナーチャイルドセラピー

「インナーチャイルド(Inner Child)」とは、
大人になった今も心の奥に存在している “子どものころの自分” のことです。

それは年齢ではなく、感情・記憶・欲求・恐れなどの幼い頃の心の部分を指します。
私たちは成長の過程で、親や周囲との関係の中でさまざまな感情を抱きます。
その中には、悲しみや不安、寂しさなど、表現できずに心にしまったままの想いもあります。

インナーチャイルドとは、
あの頃の「感じたかったこと」「言いたかったこと」を
ずっと胸の奥で待ち続けているあなた自身です。

インナーチャイルドセラピーとは

インナーチャイルドセラピーは、
単なる心理学理論ではなく「自分自身との深い対話」を促す実践的なヒーリングです。

内なる子どもと対話し、癒し、安心感を与えることで、
過去に傷ついた感情を癒し、自己受容と本来の自分らしさを取り戻すことを目的としています。

セラピーの目的

インナーチャイルドセラピーの目的

・過去の傷ついた感情を認識し、受け入れて癒す
・自分への理解と自己肯定感を深める
・不安・怒り・孤独感など、感情の根本原因を解放する
・心の奥にある“愛される価値”を再び感じる

こんな方におすすめです

・親との関係に未解決の感情がある
・自分を責めてしまう、頑張りすぎてしまう
・人間関係で同じパターンを繰り返してしまう
・感情のコントロールが難しい
・心の奥に「寂しさ」や「虚しさ」を感じることがある

インナーチャイルドセラピーの歴史

インナーチャイルドセラピーの歴史

起源:カール・ユングの「内なる子ども」

スイスの心理学者 カール・ユング が提唱した「内なる子ども(Inner Child)」の概念が起点です。
ユングは、幼少期の記憶や感情が無意識に残り、大人になった人格に影響すると考えました。

アメリカでの発展(1970〜1980年代)

カウンセラー ジョン・ブラッドショー によって体系化され、
著書『インナーチャイルド-本当のあなたを取り戻す方法』で広く知られるようになりました。
彼は「傷ついた子ども」だけでなく、「ワンダーチャイルド(驚きと純粋さに満ちた子ども)」の存在も紹介しています。

日本への広まり(1980年代〜)

心理カウンセラー 西尾和美氏 らによって紹介され、
カウンセリングやセラピーの現場で広く活用されるようになりました。

インナーチャイルドが傷つく原因

インナーチャイルドセラピー

多くの場合、幼少期の体験に由来します。

・親や周囲からの否定的な言葉・態度
・愛情不足・過保護・過干渉
・期待に応えようとして感情を抑えた経験
・無視・放置・身体的・精神的な虐待
・家庭や学校での安心感の欠如

これらの体験は「自分は愛されない」「価値がない」という**思い込み(ビリーフ)**を作り、
無意識のうちに現在の感情や行動にも影響を与えます。

セラピーの流れ(イメージワーク)

インナーチャイルドセラピーの流れ
  1. リラックス誘導
     呼吸法や瞑想的誘導で心を静め、深い安心感をつくります。
  2. 安全な場所の構築
     心の中に「安心できる空間」をイメージします。
  3. 子どもの自分を思い出す
     その子の表情や服装、声などを思い浮かべます。
  4. 対話・ふれあい
     「ずっと会いたかったよ」「もう大丈夫だよ」と声をかけます。
  5. 癒しの行動
     抱きしめる、手を握る、光で包むなど、愛を伝えます。
  6. 統合と帰還
     その子どもを胸の中に迎え入れ、今の自分と一つになります。

得られる効果

インナーチャイルドセラピーの効果

・自己否定感や罪悪感の軽減
・感情の安定・心の余裕
・自己受容・自己肯定感の向上人間関係の改善
・人間関係の改善
・トラウマ・過去への執着の解放

最後に

インナーチャイルドの癒しとは、
**過去を変えることではなく、「あの頃の自分をもう一度愛で包み直すこと」**です。

心の奥で泣いていた小さなあなたに寄り添うとき、
あなたの中に眠っていた光と優しさが、再び息づき始めます。

タグ: , コラム一覧に戻る