1. Top
  2. trauma
  3. サプリメント:抜毛症/強迫性障害(OCD)向け

カテゴリー

タグ

強迫性障害(OCD)とは

強迫性障害とは、無意識に不合理な行為や思考を繰り返し行う障害をいいます。
本人の意思に関わらず頭に浮かぶ思考「強迫観念」とその不安を打ち消す「強迫行為」の両方を伴うもので、一日中何時間、何度も同じことを繰り返し、無駄な時間を費やしてしまいます。
HSP(ハイリーセンシティブパーソン)の方にも強迫性障害を伴っている方が多いようです。
「潔癖症、確認行為、加害恐怖、被害恐怖、自殺恐怖、疾病恐怖、縁起恐怖、不完全恐怖、保存強迫、数唱強迫、醜顔恐怖抜毛症皮膚むしり症
といった症状があります。

強迫性障害(OCD)・抜毛症の原因

OCD(強迫性障害)の原因は、現在のところまだはっきりとは解明されていません。
その中で近年注目されているのが、脳内の神経伝達物質である「グルタミン酸」の関与です。

グルタミン酸は、記憶や学習に深く関わる重要な物質で、脳の働きを活性化させる役割を持っています。しかし、過剰になると神経細胞に負担をかける可能性があり、うつ病、双極性障害、統合失調症など、他の精神疾患でも関連が指摘されています。

いくつかの研究では、OCDを抱える人の一部において、脳内のグルタミン酸濃度が高い傾向がみられることが報告されています。また、グルタミン酸を運ぶタンパク質の働きが、OCDの発症や症状と関係している可能性も示されています。

こうした背景から、OCDの症状改善においては、「脳内のグルタミン酸濃度をどのように調整するか」がひとつの鍵になるのではないかと考えられています。

脳内グルタミン酸濃度を下げるには

グルタミン酸の濃度を調整する方法として、栄養素やサプリメントを利用するアプローチがいくつか挙げられています。
ただし、これらの効果はあくまで限定的であり、症状や体質によって反応が大きく異なるため、必ずしも誰にでも効果が現れるわけではありません。

また、栄養だけでなく、運動や生活環境を整えることによってストレスを軽減していくことも、脳のバランスを保つうえで大切な要素と考えられています。

1.グルタミン酸をGABAに変換する。
 ⇒ビタミンB6,亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)
2.グルタミン酸濃度を減らすグルタチオンを増加させる。
 ⇒NAC(アセチルシステイン)、スルファラファン

グルタミン酸をGABAに変換する ~VB6,亜鉛(Zn)~

グルタミン酸変換

脳内のグルタミン酸は、アンモニアと酵素GAD(グルタミン酸脱炭酸酵素)の働きによって、鎮静作用をもつ神経伝達物質GABAへと変換されます。
GADはビタミンB6と結合することで活性化し、グルタミン酸と反応してGABAを生成します。

この反応が進むことで、脳内のグルタミン酸濃度は低下し、GABAが増えるため、脳の興奮状態が落ち着き、不安の軽減にもつながると考えられています。

また、この反応を支える補因子として、亜鉛(Zn)やマグネシウム(Mg)が不足しやすいことも指摘されており、これらの栄養素を意識して摂ることも一つのサポートになるとされています。

グルタチオン濃度を増加させる成分

NAC(N-アセチルシステイン)

グルタチオンは、哺乳類の細胞で主要な役割を果たす抗酸化物質であり、グルタミン酸の濃度を調整する働きがあるとされています。
脳内のグルタチオン量は増やすことが可能ですが、グルタチオンそのものを経口摂取しても血液脳関門を通過できないため、直接的に脳内のグルタチオンを増やすことにはつながりません。

そこで注目されているのが、グルタチオンの前駆体である「N-アセチルシステイン(NAC)」です。NACはサプリメントとして市販されており、天然に存在するアミノ酸の一種で、体内では抗酸化物質として働きます。
NACは有害物質と結合して体外へ排泄する働きを持ち、解毒のサポート成分としても知られています。また、高い抗酸化作用を持つことから、世界中の医療分野で注目され続けている物質です。

体内に入ったNACはシステインへと変換され、脳内でグルタチオンの生成を助けることで、結果的にグルタミン酸濃度を調整する可能性が示されています。
一部の研究では、NACが抜毛症、OCD、病的賭博、薬物依存など、特定の強迫症状に対して有益である可能性が報告されています。

NACは比較的安価で入手しやすいサプリメントですが、現時点でのエビデンスはまだ限定的であり、誰にでも効果があると断言できるものではありません。
また、「ビタミンC」や「ビタミンB6」と一緒に摂ることで、NACの働きをサポートすると考えられています。

スルフォラファン

ブロッコリー

ブロッコリースプラウトやかいわれ大根に含まれるスルフォラファンは、ファイトケミカルの一種で、ブロッコリーにごく微量に含まれる成分です。
ピリッとした辛みが特徴で、解毒作用や抗酸化作用を高める働きがあるほか、がん予防、育毛、肝機能の改善(γ-GTPの低下)などに関する報告もあります。

また、スルフォラファンには脳内のグルタチオン濃度を高める作用が示されており、注目されている成分のひとつです。

コラム一覧に戻る