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  3. トラウマ、感情と関わる神経伝達物質4 ~興奮作用を鎮め不安を軽減するGABA(ギャバ・γ-アミノ酪酸)~

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GABA(ギャバ・γ-アミノ酪酸)とは

GABA

GABA(ギャバ)は正式名称を
γ(ガンマ)-アミノ酪酸(Gamma-Amino Butyric Acid)
といい、哺乳類の脳や脊髄に存在するアミノ酸の一種です。

1950年に哺乳類の脳からGABAが初めて抽出され、この成功をきっかけに研究が進みました。
その結果、GABAが中枢神経系における代表的な抑制性神経伝達物質であり、神経の興奮を鎮めてリラックス状態をもたらす働きを持つことが明らかになりました。

睡眠薬や抗不安薬は、睡眠障害や全般性不安障害などでよく処方される薬で、主にベンゾジアゼピン系が用いられています。これらの薬はGABAの作用を強めることで、脳の興奮を抑える効果を発揮します。

神経伝達物質GABA(ギャバ・γ-アミノ酪酸)のもたらす効果

GABAの効果


ストレスや運動によって、脳はノルアドレナリンやアドレナリンを分泌し、神経の興奮状態を高めます。GABAはこれらの分泌を抑えることで、過度に高まった興奮を鎮め、心身を「リラックス状態」へ導く働きを持っています。

また、GABAには脳内の血流を促進し、酸素供給量を増やすことで脳細胞の代謝機能を高める作用があるとされます。その結果、睡眠を促し、イライラや不安の軽減に役立つと考えられています。

GABAが過剰になった場合の明確な副作用は報告されていませんが、逆に不足するとノルアドレナリンの分泌が増加し、イライラや体調不良の原因となり、不眠や不安が強くなることがあります。

GABA(ギャバ・γ-アミノ酪酸)の出来方 

グルタミン酸

GABA(ギャバ)は脳のほぼ全域に存在し、特に海馬・大脳基底核・小脳・大脳皮質に多く分布しています。GABAは、L-グルタミン(グルタミン)とナイアシンから合成されたグルタミン酸に、ビタミンB6が酵素として働くことで生成されます。
グルタミンは、筋肉の分解抑制や消化機能のサポートなどに関わる、体内で最も多い「非必須アミノ酸」です。ナイアシンによって生成されるグルタミン酸は興奮性の作用をもち、記憶や学習といった高次機能に重要な役割を果たします。

グルタミン酸とGABAはいずれも神経伝達物質ですが、前者は興奮性、後者は抑制性という、互いに対照的な性質と作用をもっています。

GABA(ギャバ)は脳のほぼ全域に存在し、特に海馬、大脳基底核、小脳、大脳皮質に多く存在します。
L-グルタミン(グルタミン)とナイアシンによって合成されできたグルタミン酸に、ビタミンB6が酵素作用として働いて生成されます。
グルタミンは、筋肉の分解抑性、消化機能のサポートなどの働きをもつ、体内に一番多く存在する「非必須アミノ酸」です。
ナイアシンによってできたグルタミン酸は、興奮性作用をもち、記憶・学習といった高次機能に重要な役割を果たします。
グルタミン酸、GABA(ギャバ)ともに神経伝達物質ですが、お互い、それぞれ興奮性と抑制性と相反する性質と異なった作用をもっています。

神経伝達物質以外としてのGABA

GABA

GABA(ギャバ)はよくサプリでも販売されていますが、血液脳関門を通過しない物質であるため、体外からGABA(ギャバ)を摂取しても直接、脳内で神経伝達物質として働くことはありません。
そのため、口から摂取しても効果がないとも言われています。
ただし、血圧を下げる効果があるため、それによってリラックス効果が得られるようです。
つまり、
・脳内で分泌されるGABA(グルタミン酸からつくられ神経伝達物質としてのGABA)
・外から摂取するGABA(サプリ、GABAを含んだ食べもの)

とは作用の仕方は異なりますが、類似した効果があるようです。

外から摂取するGABAの働きは次のような効果があります。

・GABAを摂取すると、リラックスを示すα波が増加し、副交感神経が優位になりリラックスする。
・睡眠を促す効果
・腎臓の働きを高め、血圧の上昇の原因となる塩分(ナトリウム)を排出する効果があり、高血圧に対してのみ血圧降下作用を発揮するということがわかっています。
・動脈硬化を引き起こすコレステロールと、中性脂肪の増加を抑制してくれるため、動脈硬化、糖尿病の予防にも役立ちます。

GABA(ギャバ・γ-アミノ酪酸)を増やす方法

GABAを増やす

VB6(ビタミンB6)を摂取

脳内でGABAの生成を促すには、グルタミン酸の酵素反応を促進させることです。
酵素反応にはビタミンB6が必要ですので、ビタミンB6が不足しないように栄養を摂る必要があります。
ビタミンB6は食品から摂る以外にも腸内細菌からもつくられるので、欠乏することはほとんどありませんが、妊娠中、ピルの服用を続けるとビタミンB6の消費が増加するため不足がちになります。
また、腸内細菌のバランスが崩れることでビタミンB6を合成する働きが低下し欠乏することがあります。
ビタミンB6が不足すると、GABAが作られず、その結果としてイライラ、情緒不安定、不眠が引き起こされます。
そういったときには、ビタミンB6を多く含むカツオ、マグロを食べたり、サプリメントでの補給をしましょう。

外から摂取してGABAを増やす

味噌汁

GABAが多く含まれる食品としては、発芽玄米、漬物、しょうゆ、味噌、キムチ、なす、かぼちゃなどが挙げられます。
なかでも発芽玄米は、白米の5倍以上のGABAを含むだけでなく、脳の神経細胞の成長を支えるBDNFの生成に関わる栄養素も豊富に含まれているため、日常的に取り入れやすい食品としておすすめです。

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