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  3. HSPのセルフケア:自律神経を安定にする習慣① ~水を飲んで副交感神経(腹側迷走神経)を高める~

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水を飲む

自律神経を乱さない習慣とは

水

自律神経は、運動神経のように自分の意思で直接コントロールできるものではないため、整えることが難しいと感じる方が多いものです。日頃から自律神経を安定させておくことが大切で、ケアを続けることで心身の負担を軽減しやすくなります。

自律神経はストレスによって乱れやすいだけでなく、加齢によってもバランスが崩れやすくなります。若い頃は副交感神経(腹側迷走神経)がしっかり働いているため疲労が蓄積しにくいのですが、社会生活の中でストレスを抱え続けると、副交感神経の働きが弱まり、交感神経が優位になりやすくなります。

特に、機能不全家庭で育った、親との関係が不安定だったなど、潜在的なトラウマを抱えている方は、加齢や人生のイベントをきっかけに心の不調が表れやすくなることがあります。
そのため、日頃から自律神経を整える習慣を持つことがより重要になります。

基本的には、
年齢とともに交感神経を過度に高めず、副交感神経をしっかり働かせること
がポイントです。

そこで今回は、自律神経を乱しにくくするための簡単な習慣として、「水を飲む」ことをご紹介します。

水を飲んでストレスを解消して自律神経のバランスを整える

水と自律神経


水には、さまざまなリラックス効果があると言われています。水の流れる音を聞いたり、水の揺らぎを眺めたりするだけでも心が落ち着くことから、「アクアテラピー」と呼ばれる癒しの方法として知られています。

気分を落ち着かせたいときや、疲れを感じたときに水を飲むと、ふっと力が抜けてホッとした経験はないでしょうか。これは単なる気のせいではなく、水を飲むという行為そのものが、身体に安心のサインを送る働きを持っているためです。

特に不安が強くなりやすい方や、パニック発作を経験したことのある方の中には、気分を落ち着かせるために水を常に持ち歩く人もいます。水を口に含むことで呼吸が整い、身体の緊張がゆるみ、意識が「今ここ」に戻りやすくなるためです。これは自律神経のバランスを整える小さなスイッチのような役割を果たします。

水は、特別な準備もいらず、どこでもすぐに取り入れられるシンプルなセルフケアです。心がざわつくとき、疲れがたまっているとき、あるいは安心感を取り戻したいときに、ゆっくりと水を飲むことは、心身を穏やかに整えるやさしい習慣になります。

水がリラックス効果をもたらす理由

水とリラックス

なぜ水を飲むと気分が落ち着くのかには、主に2つの理由があります。

1つめは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分に「鎮静作用」があるとされていることです。これらのミネラルは神経の興奮をやわらげ、心身が過度に緊張しているときに、ふっと力を抜く手助けをしてくれます。特にストレスが続いていると、体内のミネラルバランスが乱れやすくなるため、水分補給が小さなリセットとして働くことがあります

2つめは、水を飲むことで胃腸がやさしく刺激され、副交感神経の働きが高まるためです。
副交感神経は「休息と回復」を司る神経で、ここが優位になると呼吸が深まり、心拍が落ち着き、安心感が戻ってきます。冷たすぎない常温の水をゆっくり飲むと、より穏やかなリラックス反応が起こりやすくなります。

こうした理由から、水を飲むというシンプルな行為が、心を落ち着かせる小さなセルフケアとして役立つのです。特にHSPの方のように刺激に敏感な人にとっては、手軽で負担の少ない「安心のスイッチ」として活用しやすい方法と言えます。

水を飲むことのメリット

水と波動

水には気分を落ち着かせる働きがあるため、パニック障害をはじめとした不安の強い状態にある方にとって、とても取り入れやすいサポートになります。緊張しやすい場面の前に水をひと口飲むだけでも、呼吸が整い、身体のこわばりがゆるみやすくなります。

また、水分補給は脱水症状の予防や便秘の改善にも役立ちます。
体内の水分が不足すると血流が滞りやすくなり、疲労感や集中力の低下につながることがありますが、こまめに水を飲むことで血液の巡りがスムーズになり、身体全体が本来の働きを取り戻しやすくなります。

自律神経が安定してくると血流も改善され、細胞に必要な栄養が行き届きやすくなるため、結果として肌の調子が整ったり、疲れにくくなったりと、アンチエイジングの面でも良い影響が期待できます。特別な道具もいらず、どこでもすぐにできるシンプルな習慣だからこそ、日常に取り入れやすいセルフケアと言えるでしょう。

水を飲むタイミング

水を飲む

朝起きた時、昼はこまめに

朝起きかけのコップ1杯の水は、寝ている間にオフになっていた胃腸のスイッチを入れて食べ物を受け入れる準備ができあがります。
腸の蠕動運動が促されるので便秘の改善にもなります。
また、夜間に体内の水分が脱水してしまっているので、こういった状態が続くと交感神経が高まってドロドロ血になり血流が悪くなります。
朝の水で水分補給をすると、血管ダメージを回避でき脳卒中や心筋梗塞予防にも役立ちます。

夜寝る前に

夜寝る前の1杯の水を飲むのも水分補給や副交感神経を高め落ち着かせてくれるので寝つきをよくする効果もあります。

1日に飲む水の量は2Lを目標に

毎日1.5~2Lの水を飲むことを意識して、こまめに水分補給を心がけましょう。

水を飲むときのコツ

水の泡

水を飲む前のちょっとしたひと手間が、心身への効果をさらに高めてくれます。

まず、朝起きたときはコップ一杯の水を飲む前に、軽くうがいをして口内の細菌を洗い流しておくと良いでしょう。寝ている間に口の中は乾燥しやすく、細菌が増えやすいため、うがいをしてから水を飲むことで、より気持ちよく身体に水分を届けることができます。

飲む水は常温がおすすめです。
冷たい水は身体を緊張させてしまうことがありますが、常温の水は胃腸にやさしく、副交感神経が働きやすい状態をつくってくれます。

さらに、水を飲むときに「気分がリラックスしていく」「血液がスムーズに流れていく」など、良いイメージを思い浮かべながら飲むと、心が落ち着きやすくなります。
イメージングは自律神経にとても影響しやすく、安心感を高める小さなスイッチのような役割を果たします。

このように、うがい・常温の水・良いイメージングというシンプルなステップを取り入れるだけで、水を飲む時間が心身を整える小さなリチュアル(儀式)のようになり、日々のセルフケアとしてより効果的に働いてくれます。

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